(2) 又は【または】・若しくは【もしくは】 or
■「又は」「若しくは」は、どちらも選択的接続詞として使われます。「または」「もしくは」とひらがなで書いても同じ意味です。
まず、結合される語が同じ種類だったり、同じレベルのものの場合は「又は」を使い、
となります。たとえば、
となります。
同じ種類の語を2以上並べるときは、「、」でずら〜っと結合して、最後に「又は」をもってきます。
ですね。たとえば、
です。3つ以上になると、
となります。
■つぎに、結合される語の種類(たとえば果物と野菜など)が違っていたり、別のレベルのものの場合は、小さな選択的接続に「若しくは」を、大きな選択的接続に「又は」を使います。たとえば、
ですね(「及び」「並びに」の場合とは逆なので注意!!)。
また、
となります。前のかたまりが「果物グループ」、後ろのかたまりが「野菜グループ」、この2つのかたまりをつなげているのが「又は」です。
■結合される語が3段階以上になる場合は、一番大きな選択に「又は」を使い、それ以下の段階には「若しくは」を使います。
たとえば、
一番小さなかたまりが「果物グループ」で、「果物グループ」とキャベツ(野菜グループ)との連結が第2段階(生鮮食品グループ)、「生鮮食品グループ」とパン(加工食品グループ)との連結が第3段階になっています。
■なお、英語の「又は」「若しくは」は、いずれも「or」です。したがって、英文契約書に「or」が出てきたときは、「又は」なのか「若しくは」なのかを的確に読まなくてはいけません。
(1) 及び【および】・並びに【ならびに】 and
■大勢の法律家が列席したとある結構披露宴でのこと・・・。
ある人が「新郎並びに新婦は…」と祝辞をやりだしたところ、
という野次が飛び交ったとか。
これは真偽のほどは定かでない笑い話ですが、法律家はこれ位、「及び」と「並びに」を厳格に使い分けています。
■「及び」「並びに」は、どちらも並列的接続詞として使われます。「および」「ならびに」とひらがなで書いても同じ意味です。
まず、結合される語が同じ種類だったり、同じレベルのものの場合は「及び」を使い、
となります。たとえば、
となります。同じ種類の語を2以上並べるときは、「、」でずら〜っと結合して、最後に「及び」をもってきて、
となります。たとえば、
です。3つ以上になると、
となります。
■つぎに、結合される語の種類(たとえば果物と野菜など)が違っていたり、別のレベルのものの場合は、「並びに」を使い、
ですね。また、
となります。前のかたまりが「果物グループ」、後ろのかたまりが「野菜グループ」、この2つのかたまりをつなげているのが「並びに」です。
■結合される語が3段階以上になる場合は、一番小さな結合に「及び」を使い、それ以上の段階には「並びに」を使い、
となります。たとえば、
一番小さなかたまりが「果物グループ」で、「果物グループ」とキャベツ(野菜グループ)との連結が第2段階(生鮮食品グループ)、「生鮮食品グループ」とパン(加工食品グループ)との連結が第3段階になっています。
ちなみに、小さな連結を「小並び」、大きな連結を「大並び」といったりします。
■英語の「及び」「並びに」は、いずれも「and」です。したがって、英文契約書に「and」が出てきたときは、「及び」なのか「並びに」なのかを的確に読まなくてはいけません。
この場合、「* and *」を「及び」と訳し、「,and *」を「並びに」と訳します。